家族について考える本。

空中庭園 (文春文庫)

空中庭園 (文春文庫)

この人の作品は、字面だけだともったいない気がします。
久しぶりに、原作を読んで映画も見たくなった作品。
だけれど、内容が内容なので見たいような見たくないような。
家庭内での秘密保持を一切禁止ルールしている家族の、家族一人一人の視点からみた話。
秘密は一切禁止なんぞできるはずもなく、家族全員結構きわどいことをしているわけで。
角田氏の感情表現は「恋愛中毒」からものすごいことは知っていたけれど、今回も僕にとってはハードだったな。
人間って残酷だよねぇ。


あらためて思ったけれど、人間が嘘をつけなければ良いのに。