動物は美しい。

http://www.veritacafe.com/event/070307/
http://www.ashesandsnow.org/
グレゴリー・コルベールの映像展へ。
まずはコンテナをメインにつくられた会場にびっくりする。
というか、会場がコンテナで組まれていることを知らずに行ったため、会場内が寒くてちょっとまいった。
でも、和紙のような大きいフィルムに焼かれた写真の一枚一枚はすごくピンポイントに独特の世界を表現しきっており、
目を閉じた人間とカッと目を見開いた動物達のコントラストが美しかった。
いくつかの写真を過ぎていくと、突き当たりにはその写真の出所となる映像が流れている。
その映像は全てスローで、水滴の跳ね方や瞬きの繊細さをセピア色に落とし込んだもの。
詳しくは知らないから解説にはならないけれど、人の目は全て閉じさせ、動物の躍動感と見開いた目の対比は何かとても人間の非力さや矮小さを感じさせる。
動物のもつ牙や羽、ヒレの、一切の無駄がないガッシリとして力強いフォルムは、現代の歪みきって大きくなりすぎてしまった人間に対する警鐘なのかもしれない。

寒いので少し厚着していった方が良いです。
でも、おすすめです。館内を見て回る目安は一時間半程度。