むむむむむ。

発表から約2週間経ち、連休も最終日だしそろそろほとぼりも冷めただろうと「+J」を見に行ってきただよ。
そしたら、なんだこりゃー!!というぐらい人で混雑。
会社のデザイナーにも偶然遭遇。
「もうSサイズはほとんどの品番で完売なんだって」とのこと。
ジル的テイストは確かにどの商品にも感じられている。
が、値段を見ると目玉が飛び出る位安い。
もちろん、作りやディティールを巧く手抜きしているトコロは挙げたらキリが無いが、価格以上の価値があるのは間違いない。
ジャケットやコートはそうでもないんだけど、ニットは完全にお買い得。
シャツやカットソーもお買い得だと思う。
店内には若い客からご年配の方まで、幅広く色々な層が買物を楽しんでいた。
今まで引き込めていなかった客層と、今まで満足していなかった客層を同時に来店させ、購買させている新しいビジネスモデルの確立を見てしまい、
なんだか今の会社で色々少ない原資で成果を挙げてやろうと頭を捻って遅くまで残業していることの無意味さを思い知ってしまった。


やるせなくなってH&Mにふらりと入り、デザインもへったくれもない商品を、やはり楽しそうに買い回る人々の姿を見て、さらにやるせなくなったのは言うまでも無い。
お洋服は所詮お洋服。
どれだけ良い素材を使おうと、どれだけ良い仕立てや仕様を追求しようと、ただ店にあるだけでは、ただ人が立っているだけではただの在庫。
たとえ洋服としての完成度が低かろうと、きちんと洋服の形をしていて、しかるべき時にお店に並んでいて、価格がやたら安ければ、
お給料が削られて苦しい家計の中でなんとかやりくりしようとしている今の日本人には渡りに船なわけだ。


なんていうか、わかってたけどわかりたくないことをまざまざと見せつけられて、今後自分が何で生計を立てていくべきなのかを考えるべき時が来たように思った。
負け組のまっただ中にいて、一生そこで食っていけると思うほど馬鹿ではない。


言わずもがな、バーニーズニューヨークに現実逃避して、インコテックスのブラックウヲッチのパンツ(多分BNY別注)をあやうく買いそうになったのは秘密です。
こないだも書いたけど、近頃色々我慢が多いのでちょっとまとめて買物しちゃおうかなー。