不思議なもので。

雫井氏の作品、素直に面白かった。
解説にもあるとおり、男性があれだけ女性の心の中を表現することが出来るのは、
表現力を磨きたいと思っていた矢先に感心しました。
たしか去年の頭に「虚貌」も読んだのだけれど、細かい部分の辻褄は置いておいて、
夜中に手が止まらなくなる感覚を久しぶりに思い出しました。
隣人には気をつけるべきですね。
塩狩峠」は会社の近くの書店で、椎名林檎氏の推薦文付きで紹介されていたのを何気なく手にとって。
こちらはこちらで、明治時代の基督教信者の一生を作者が解体、再生した物語。
「火の粉」とは逆に、基督教の隣人愛、ひいては大きな教義にも触れている作品。
しかしながら、基督教をただ押し付けるのではなく、人間として誰もが感じる普遍的な感情、経験を非常にわかりやすく、再認識させてくれました。
この2冊は読んで良かったと素直に思え、少しながら良い気分になりました。
活字とは不思議なもので、読んで字の如く活きているのだと。

火の粉 (幻冬舎文庫)

火の粉 (幻冬舎文庫)

塩狩峠 (新潮文庫)

塩狩峠 (新潮文庫)

  • 何気にニ連休。

振り替え休日を消化する為にまたもや今日、明日とお休みをいただきました。
ようやく普通の人達の勤務体制になったような気すらします笑・・・
こんな生活も、2月の末からは考えられないとわかっているからこそ、貴重なお休み。
これから三谷幸喜×戸田恵子なにわバタフライ」を渋谷PARCO劇場へ観劇に行ってまいります。
うひょー楽しみ。