芝居を観よう、芝居を。

この下半期最初のお芝居、rorian55のソープオペラ。
http://www.rorian55.net/
半年に一回ずつ公演する彼らのお芝居、もうかれこれ四回目(2年分)観ているわけですが、
今回は過去最高の出来ではないだろうか。
話の内容は観ないとわからないので割愛するけれど、役者の出来、脚本の出来、素晴らしかったです。
阿佐ヶ谷から目白に舞台を移し、若干大型化?したようにも。
あれくらいの規模ならまだ良いけれど、人はおかしなものであまりに良いものは他人に知ってほしくなくなる習性があるのです笑。


時に、自分が好んで芝居を観に行く動機が今日初めてクリアになったので、書き記しておくことにします。
社会人になって、毎日同じような言葉を、仕草を、視界の中で生活していると、
どうにも考えることのベクトルが一方通行になってしまうことはご理解いただけることと思います。
そのベクトルを、時には違う方向に向けてあげることや、仕事のヒントとして加速していくことが僕の場合読書だったり、芝居だったりするわけです。
本はもちろん活字で、創造力をかきたてながら視覚で感性を働かせるわけですが、
芝居は五感全部で感性に働きかけてくれるトコロが好きなのです。


もう少し噛み砕くと、芝居はやはり芝居ですから、日常生活でとても耳にしないようなセリフ、仕草、場面が山ほど出てきます。
そういった、日常生活で遭遇しないような非日常に触れていないと、
きっと加速度的に日常という海に呑まれてしまう気がするのです。
仕事がきつい、休みが少なく、自分の時間が作りづらいという環境もあいまってか、
あっという間に老け込むというか、発想力が欠如するというか。


中にはもちろん、リアリティに溢れに溢れた脚本のものもありますし、現実を更に見つめなおすことももちろん大事なことです。
現実逃避がしたいわけでもないし、これが現実なのかもしれないと思うことだってあります。
しかしながら、今日の芝居を観て、自分がお金を払って、チケットを手配してでも芝居を観に行こうと思える動機がわかったことは、とても大きな収穫でした。


是非、次回の公演にも足を運ぼうと思います。