コクーン歌舞伎。

ダメだ、ぐうの音も出ないほど素晴らしい芝居だった。
もうね、中村屋のかけ声がかかるたびに鳥肌が立った。
観客席のほぼ全員がスタンディングオベーションしてる光景が初めてだった。
スタンディングオベーションしたのが初めてだった。
歌舞伎は教養を要する文化だと思う。
その心は、江戸時代をはじめとした本が書かれた時代の人々の様々な生活や習慣、文化が入り交じるなか、
繰り広げられる人間模様が話を面白くするからである。
深い教養とかではなく、人間の心理や所作、会話のキャッチボールを色々な角度から見つめないと面白くない。
話自体も、三時間半かけて上演するので根気が無いと観られない。
最後の大ツメにくる二十分を観るためにお金を払っているといっても過言ではない。
上演がある度に、どんな手を使ってでもチケットを取ろうと思う。
良いものを観た。