社内公募について。

一応半年、ワンクール終わったので、自分のメモとして思ったことを書いておく。
3月に招集された社内公募。
社内では「ジュニアボード制度」と呼ばれ、運用されている。
世の中では他薦が多いようだが、今回は自薦で集まった4年〜10年程度の若手、中堅社員が集まって経営ボードへ社内の問題点の提起や解決策の企画立案などを行った。
経営感覚や経営者としての視点を養うこと、社内における若手の結びつきを強めるなど、様々な効果を期待されて、とっくの昔から導入されている手法だが、弊社では初の試み。
つまり、良くも悪くも一期生ということだ。
大きく2つのチームに分けられ、各チームが自分達で課題設定をしてボードへの発表のための取組をする。
扱った内容は色々稚拙なことから大きな話まで、一緒に仕事をしたことの無かったメンバーとあーでもないこーでもないと議論しながら、連日の仕事の後でヘトヘトになるまでミーティングを繰り返した。
経営ボードには半年かけて2回のプレゼンを行い、講評をいただく形となった。
2チームとも、残念なことに経営視点に立って大きな観点から会社の状況を改善する抜本的アイディアは出せなかったと個人的には思っている。
だが、日々業務に取組、現場で必死になって仕事を片付けている社員としての状況改善や、若手、中堅社員の思いは全てではないにしろ伝えられたのではないかと思う。


他薦で一応チームリーダーを勤めたこともあってか、全体のスケジュール管理やメンバーとの折衝、司会進行役の必要性を中心としたリーダー論みたいなものを体得出来た自負もある。
自分にとっては本来リーダーというものは、積極的意見、方針の決定を行ってメンバーに役割を分割して渡し、ぐいぐい引っ張る形がベストだと考えていた。
が、それはあくまでも一つの形に過ぎなかったことを身をもって理解出来たことはとても大きなことだと考える。
もちろん、自分なりに課題に対して意志を持ち、思う方向に仕向けて行くことは当たり前なのだけれど、議論を重ねることで最初は出てこない画期的アイディアがメンバーから出てきたり、
突破口をメンバーから引き出したり、メンバーに最大限+@のパフォーマンスを発揮してもらうことがチームで仕事をする醍醐味なんだと改めて認識。
全体のスケジュールを管理する自分がいて、アイディアマンの大阪人がいて、最後の一押しをする若手がいて、資料を上手くまとめるベテランがいて、上手くまとまったのだと思う。
だから、個人の出来ることと得意なことを認識して、役割をきちんと決めて、仕事をしなければいけないのである。
誰が何をやるのか、どうやってやるのか、これを押さえておくだけで結果は相当変わることも再認識。
当たり前のことだけど、当たり前のことを当たり前にやるのがとても難しい時代である。
半年かけて出来たこのネットワーク、極めて強力。
上期は大阪支店のメンバーは、この下期から東京へ転勤になり、花形のMD職に異動になった。
大阪から東京本社への異動はほとんどなく、MDという職種への本人の強い希望が叶えられたことはとても喜ばしいこと。
何につけても、メンバーに恵まれたということなんだろう。
自分がメンバーに恵まれたと思ったように、彼等は自分がリーダーで良かったと思ってくれているだろうか。
メンバーは自分の鏡みたいなものだ。


きっと仕事にも活かすことの出来る良い経験が出来たと思っている。
やっぱり、何事にも貪欲にチャレンジすることで人間は少しずつ伸びていくんだろう。